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「……なお、同様の事件が○○市内で数件続いていることから、
"同一犯"の犯行として捜査を行っております。近隣の住民の方は十分に――」
薄ぼやけた画面のテレビから聞こえたニュースキャスターの声。
犯人は、まだこの町にいるのだろうか。
まぁ、俺には関係ないか――
「ねぇ、本当にアナタには関係ないの?」
とある少女たちが起こす、ちょっとした事件をまとめた短編集。 |
プレイ開始当初選べるのは4つのシナリオ。最終的には7つまで増える。
プレイしてみると分かるが、ヤンデレというよりは狂気とホラー。
ヤンデレというのは好意の裏返しで凶行に及ぶヒロインだと思う。
この作品は各話が短すぎて、好意があるのかどうか良く分からない。「包帯回廊」が一番ヤンデレっぽいかな。
好意の描写に乏しく、初期からヒロインの行動が狂っているためヤンデレらしさは感じられない。
しかし演出面などのお陰でホラーとしてはなかなかのレベルに仕上がっているように感じた。
フォントスタイルが独特で表示形式で驚かせる部分もあり結構凝っている。
起こす出来事が予想できず先が不安になる怖さと、起こした出来事に対して彼女らが抱く感情を見る怖さがあった。
しかしそれだけ。
感情面の描写に欠けるため、ホラーとしての深みはさほどない。
複数のルートに分ける必要性が感じられず、分けたことによるメリットも無かったように思えた。
一応最後の「歪ミ回廊」でまとめている感じはあるが、それも結局「?」なまとめ方。
各話ごとに色々と疑問が残るシナリオだった。
そこが重要ではないと言われたらそれまでだが。
一点集中で良かったのではないだろうか…
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| グラフィック |
イベントCGは差分抜きで10枚。
立ち絵との差がなく安定したクオリティ。表情が怖い。
グロいCGはモザイクが申し訳程度にしかなく、耐性がない人には辛いレベルだろう。
特筆すべきは演出面。吹き出しを用いたり文字表示方法を変えてみたり。
怪しいフォントを使ってみたり。
システム画面やタイトル画面の作りこみ具合など地味に凝ってる部分が多かったと思う。
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| 音楽 |
BGMモードなしなので何曲あるかは不明。
さほど多くないと思われる。
BGMとしては普通の出来かと。
ピアノをメインに怖さを引き立てる役は十分にやってくれた。
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| システム |
NScripter。標準的機能は備えており特に問題なく使える。
システム画面の作りこみ具合がグッド。
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| 総評 |
怖さ以外何もなかった作品。ホラー好きな人にはお勧めかな?
人間的感情面での怖さを描いてくれたらもっと凄かったと思う。
それがあって初めてヤンデレだろうし。
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