我、純粋ナル醜女 REVIEW
製品データ
タイトル 我、純粋ナル醜女
ブランド 羽根の舞う空
ジャンル ヒトリゴト集*シリアス*ゴシック*ヴィジュアル
メディア ダウンロード
定価 フリー
発売日 2007.02.27
プレイ時間 全部で2〜3時間前後
コメント編集日:2007.08.03
評価
ストーリー 72
グラフィック 55
音楽 75
総合 72
コメント
ストーリー
あらすじを 見る/ 見ない

コンテンツは6つ。
全てに共通するのは地の文の心理描写、情景描写の細かさ。
登場人物の心の動きを口語調文語調混ぜて丁寧に描写し、合間合間に情景描写を加えている。
とても丁寧で読みやすく分かりやすい。

また物語にメッセージ性を持たせているのが個人的には良い点だと思う。
何かを意図して作成し、その「何か」が込められているのが良く分かった。
読み手によって解釈に差があるだろうがそのような解釈の幅を持たせているのが良い。
「読ませる話」だと思う。

欠点として挙げられるのは盛り上がりに欠けることと地味であることか。
1つ1つが短いのでさほど気にならないがどれも皆淡々とした流れ。
また話の内容が抽象的で分かりづらい部分があり、展開自体が地味。
エロゲとは異なり完全に文学的作品といった感じ。

以下コンテンツごとに。ネタバレ抜き。


●白美の輪舞曲-Reverse-
結局人間にはなれなかった花の話?でいいのかな。
正直理解が及んでいない部分が多い(汗

●手紙〜以下略〜His SIDE〜、手紙〜以下略〜Her SIDE
男女の物語。
女が男に手紙を書きそれが男の手元に届く、というところからスタート。
それぞれの背景と何とも言いがたい微妙な感情が良く表現されていたと思う。
人間って不思議な生き物だなと思った。

●-深紅 Sink-
愛を通り越して…という話。正直ここまでやるかとw
愛が深まるとこうなるのかな。

●我、純粋ナル醜女
雰囲気が「初めて泣いた日」と似てる。
最もメッセージ性が強いと感じた部分。人間の心の持つ不思議な面、矛盾点。
単純ではあるが深い。

●After Cry〜初めて泣いた日〜
「初めて泣いた日」の後日談。これはプレイしてのお楽しみ。
グラフィック
立ち絵とイベントCGなし。完全にノベル。
背景は写真を加工したものかな?
この作品自体ゲームというよりも読み物の色が強いのでこれはこれでいいと思う。
音楽
ボーカル1曲を含めて全部で30曲。
驚きの数と質。フリーソフトのレベルではない。
フリーソフトのBGMは使用楽器数が少ないもの、単調なものが多いのだがこの作品のBGMは違う。
状況にマッチしたBGMがしっかり用意されている。
お気に入りは「The Firsr Fall」「She didn't cry」

ボーカルはEDに1曲。かなりレベルの高い男性ボーカル。
システム
画面全体に文章が表示されるノベルタイプ。
ホイールアップでバックログ、ダウンでメッセージ送り。
右クリックから簡易メニュー、セーブロードタイトルに戻るなど選択可能。
セーブは日時表示くらいだが必要性はさほどないのでこれで十分だろう。

他メッセージ表示速度とスキップあり。
後者は使う機会はないだろう。
文章を読むだけなので何ら問題ないシステムと言える。
総評
前作「初めて泣いた日」同様メッセージ性のある作品だった。前作よりもその色は強い印象。
物語自体を見せるというよりはそれを通して何らかを発信している、そんな感じがした。
テキスト自体企業の下手なライターを遥かに凌ぐものがあり、今後とも期待したいサークル。