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「…私は“女の子”だよ」
「“女の子”? なんですか、それ」
そういって手を離す。
「“女の子”は“女の子”だよ…」
床にぺたりと座ったままマイが呟いている。
時折吹く風に軋む窓を透し、ただ、月がマイを、二人を、照らしていた。
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斬新な設定ではあるが…
話の流れ自体シンプルで、雰囲気重視。ラストも綺麗にまとまっている。ただし表面的で深みが足りない。
“女の子”という設定は他の作品では見られない稀有なものだが、なぜこの設定が必要だったのかが疑問。
主人公が“女の子”をあっさり受け入れすぎだし、その理由もいまいち説得力に欠ける。
また、話の流れ・結末を見ても“女の子”である必要性が感じられなかった。
葛藤やジレンマなどが生まれそうな設定の割にそういったものに触れられていないのが残念。
フリー版はここで終わりだったがシェア版にはサイドストーリーが追加された。
サイドストーリーは三つで、それぞれあおぞら幼稚園の雪双葉さん、
トラウムブルグ7番地のポチくんさん、そして
さくらミントの甲二さんが手がけている。
2つ目・3つ目のサイドストーリーのお陰で“女の子”に関する描写が補足され、物語に多少深みが出た。
本当はこれをメインでやって欲しかったが…
題材としては斬新だが、もう少し深く作って欲しかった。
サイドストーリー分として+5点。
サイドストーリー個別の感想は、どう足掻いてもネタバレになるので↓で
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・Trick or Treat
名前の通りハロウィンの話。あおぞら幼稚園のいつもの流れで、ちょっといい話。
主人公は25歳のはずなのに精神年齢が異様に低いのが気になった。
・お月さまなら、私を照らしてくれるかな
これがあったからこそのプラス補正。“女の子”になった経緯・過去が描かれ、心内描写が多い。
この話が本編にも欲しかった。
・ベンチ
“女の子”とホームレス?の奇妙な同居生活。本編同様心の温まる話。
何気ない日常会話がいいね、と思わせてくれる台詞回し。
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| グラフィック |
イベントCG10枚(本編+サイドストーリー、差分含まず)、おまけCG3枚。
ほんわかした絵。立ち絵パターンはあまり多くない。
背景は写真を加工したもの。
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| 音楽 |
ボーカル含め全部で27曲。
そんなにあったっけ?という印象。BGMは全体的に控え目。
ボーカルは1曲。歌唱力はさておき、メロディは綺麗でどこか儚い。
ヒロイン?のマイのみフルボイス。
演技力は…推して知るべし。
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| システム |
バックログ:有(ホイール)
ボイスリピート:有
スキップ:有(既読・未読)
セーブロード:サムネイル、日時、サブタイトル表示有
オートセーブ:無
クイックセーブ:有
オートモード:有(速度調節可)
常に下にメニューが表示された親切設計。テキストは画面全体表示のいわゆるノベルタイプ。
特に困る部分は無い。
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| 総評 |
題材は斬新だが掘り下げが足りなかった印象。
女の子と“女の子”の違いなど、触れるべき部分はもっと沢山あったと思う。勿体ない。
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