| コメント |
| ストーリー |
あらすじを
見る/
見ない
俺、小日向 薫(こひなた かおる)はついこの間、行方不明になったそうだ。
なったそうだ、と伝聞形なのには理由がある。困ったことに、俺自身そのことについて
何も覚えていないのだ。
これも記憶喪失とでもいうのか……よくわからないが、実際一ヶ月ぶりにふらりと家に
帰ってきた俺を迎えた小夜子さんの平手と涙は、そのことを事実と認識させるに十分
だった。
さて、気を取り直して学校へと通う俺だったが、なんとラブレター?が靴箱に入っていた。
差出人はクラス委員もつとめている美少女だ。
うるさい外野をなんとかかわし、心をときめかせつつ待ち合わせ場所へと赴いた俺は、
その少女の脚に側頭部を薙ぎ払われ、失神した……。
「この学校に三人小日向姓がいるけど……皆、殺し合うために在籍しているのよ」
勘弁してくれ。
たのむから、改名させてくれ……。
はたして薫は、小日向の掟から逃れることができるのだろうか?
|
Ver5.1時雨半チャンverをプレイした感想。
話の内容としてはマンガの「天上天下」に少し似ているか。
ごくありふれた高校生活…と思いきや異能の力が飛び交うバトルもの。
この作品の特記すべきことは、まず設定の使い方の上手さ。
異能の力や小日向の家など伝奇っぽい設定が結構出てくるものの、説明口調になりすぎることがない。
必要な部分が小出しに説明され読み手がダレることなく読み進めることが出来るよう工夫されている。
また、日常とシリアスの使い分け方、展開運びも非常に上手い。
キャラの性格などを読み手に伝えるために日常部分はどうしても必要になる。
この作品はそれぞれのルートはボリュームが少ないものの、どのキャラもしっかりキャラが立っている。
それは日常とシリアスの組み合わせが上手いからだと思う。
どちらか一辺倒にならずいい塩梅でミックスされている。
後半はどうしてもシリアスが増えるが、そこでも少し日常を交えメリハリの利いたシナリオとなっている。
テキストはシンプルで読みやすい。
同人ということで戦闘場面はどうしてもグラフィック演出はヘボくなってしまうが、テキストでしっかり補えている。
シナリオ的な長所としてはジレンマが非常に大きく読んでいて辛いというものがある。
半分で終わっている時雨編を除き、他2つのルートではヒロインのためにしなければいけないこととそれをすることで失うこと、その双方がどちらもとてつもなく重たい。
ゆえに主人公の葛藤が見ていて辛く、ヒロインの言動には感情移入しまくり。
泣ける。
陳腐なご都合エンドではなく、手放しでハッピーとは言えないエンド。
しかし納得のエンドだった。
とまぁ要するにべた褒め、大きな欠点なし。
強いて欠点を挙げるとすれば、未完であることか。
時雨編は半分で終わっているのだが非常に良いところで終わっており、完成が待ち遠しいところ。
|
| グラフィック |
CGモードがないので何枚あるか正確には不明。
おそらく20枚程度はあると思われる。
塗りは同人レベルだが絵そのものは悪くない。やや目が大きいがバランス面などに大きな欠点は見当たらない。
背景は写真を加工したものと思われる。
戦闘シーンの演出はほぼ無。イベントCGくらい欲しかったかもしれない。
|
| 音楽 |
音楽鑑賞モードがないので何曲あるか不明。
同人相応の出来。致し方ない。
|
| システム |
吉里吉里。読み進める分には不自由なし。
セーブロードがサムネイル、日時、コメント表示ありの丁寧設計。
|
| 総評 |
フリーゲームの中では相当レベルが高い部類に入ると思われる。
18禁描写がないので万人にお勧めできる作品。
参考になった!という場合はこちらをクリック♪
|