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それは、なんでもない話。
同じ道を歩き、
同じ授業を聞いて、
同じ空間で語る。
そんな、幸せな日々の繰り返し。
けれど、
人は変わる。
永遠に見える現在も。
あるときは、
強い意識を伴って。
あるときは、
何人も気が付かないうちに。
季節は夏の始まり。
草木の緑が、一番輝く季節。
空の蒼が、一番澄んで映る季節。
雪の白が、一番涼しく見える季節。
連綿と続く現在が、まだ見ぬ未来を作るように。
どこにでもありそうで、
どこにもなさそうな、
ちょっと変わった、恋愛譚。
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「何にもない」を楽しめるお話。
主人公がいて幼馴染がいて妹キャラと先輩キャラがいる。配置的にはありがち。
突拍子のないイベントが起こることはなく毎日が本当に普通。まさに「日常」と言える毎日。
時間が過ぎても変わらない関係と変わらない日々を描いた作品。
展開で魅せる作品が多い中でこの魅せ方は時代に逆行というかなんというか。
恋愛展開はあるにはあるが、所謂狙ったようなイベントは一切なし。
ありがちな、臭い台詞連発やどんでん返しなどもない。
友人たちとの変わらない日常をメインに描き、その延長線上もしくは単なる一つのイベントとして恋愛が少し描かれているに過ぎない。
そういった展開の後関係が大きく変わることもない。
ラストも本編同様あっさりしており、無理やり感動を誘って綺麗に締めようとしていないのが好印象。
これから先もこういった日常が続いてゆくのだろうな、と思わせてくれるエンド。
変わってゆくものばかりの世の中、変わらないものもある。そんなメッセージが込められているのでは、と勝手に想像したくなるような物語。
冒頭で述べたように本当に「何にもない」ので、人によっては「何が楽しいの?」と思うかもしれない。
逆に、ベタベタな恋愛ものに辟易気味の人にとってはいいと思う。
良くある恋愛ものを見るとチープだと思ってしまう自分としては非常に良かった。
台詞や行動で想いを伝えようと躍起になる流れにも味はあるが、狙いすぎると胸やけがする。
この作品は展開も台詞も日常的なのに、お互いの想いは既に通じ合ってる。何気ない日常の積み重ねで出来上がった「絆」を感じさせてくれる物語だった。
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| グラフィック |
イベントCGは合計20枚。
淡い色使いが美しい。立ち絵とイベントCGで多少差があるのはご愛敬。
立ち絵のパターンはさほど多くないもののいずれも自然で現実的。物語の内容に即していると思う。
個人的に、サラサラした髪の毛の描き方が好き。
その他の欄にある、「いつも新しい朝」のCGそのものとこれが使われるシーンが印象的だった。
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| 音楽 |
BGMは合計14曲。
BGM鑑賞モードで各BGM製作についてのコメントが見れるのがいい。作り手のコンセプトが分かるというのは自分にとって大きいので。
シンプルな作りのBGMが多いが聞いてみると意外と作り込まれてたりする。同人ゲームのBGMとしてはかなり質が高いと思う。
ボーカル、ボイスは無し。
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| システム |
バックログ:有
スキップ:有(「次の選択肢に進む」)
セーブロード:サムネイル、日付、ヒロインの顔(誰のルートか分かる)表示有
オートセーブ:無
クイックセーブ:無
オートモード:有
時折バグが出現してフリーズしたり強制終了したりしたが他には特に気にならず。
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| 総評 |
主人公の名前を自由につけられる作品で、ここまで面白いと思った作品は他にはない。
主人公にはしっかりとした個性があるにも関わらずかなり感情移入出来た。
社会人になって毎日が激動の日々だが、その中でこういった作品をプレイすると心に来るものがある。
特にかれんのルートは最高だった。
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