Inclusion 〜インクルージョン〜 REVIEW
製品データ
タイトル Inclusion 〜インクルージョン〜
ブランド burston
ジャンル マルチサイトノベル
メディア CD-ROM1枚組
定価 \9,240
発売日 2004.10.29
プレイ時間 各キャラ1時間前後
コメント編集日:2005.03.06
評価
ストーリー 75
グラフィック 78
音楽 82
総合 77
あらすじ
老朽化のため、取り壊しが決まりながらもいまだ着工されずにいる鳴島団地3号棟。
物語の舞台はそんな最近みかけるようになった、日常の風景から始まる。

愛犬ガッツとの散歩の途中で出会ってしまった「千紗」。
組織に追われ、たどり着いてしまった「龍哉」。
見てはいけないものを見てしまった「遥」。
大切な欠片を探し続ける「史佳」。
真実を手に入れたかった「喬」。
真実を知りたくはなかった「奈依」。
出会いたかった「裕紀」。
信じ続けた「佐里」。

絡み合い交錯しあう人々の想い。真実の糸。
新生ブランド「ブーストオン」が贈るマルチサイトノベル。
コメント
多様な視点

登場人物の数だけ視点があり物語がある稀有な作品。

根幹にある事件、出来事は全体として共通で+αとして登場人物それぞれの問題が絡んでくる。
当然登場人物によって抱えているものなどは大きく異なる。
それの交差のさせ方が上手い。
また、視点が変わることでその人物の言動の裏にあった気持ちなどが分かるので話のまとまりも良い。

当初は殺人事件のことしか絡んでこないが、後半になるとさらに別のことが絡んでくる。
読み手を飽きさせない・さらに興味を引く工夫がされている。

ゲームというよりは

この作品は選択肢が一切ない。1つ1つの話の長さも短い。
それぞれの視点から見た一連の出来事を淡々と読む感じで、ゲームというよりは小説に近い。

多くの登場人物の物語と一連の出来事、そして登場人物同士の絡みと多くの要素から成っている作品。
短いながらもそのまとまりのよさは秀逸だと言える。

結構穴だらけ

多くの要素をコンパクトにまとめている良作であることは間違いない。
しかし欠点もある。

・恋愛展開が急すぎる
・全体的に掘り下げ不足





特に2つ目はサスペンスを扱った作品としては痛手。
視点を多くしたぶん掘り下げてボリュームを増やすと辻褄が合わなくなる部分が出る恐れがある。
それを危惧した結果なのかもしれない。

しかしそんな事情を考慮しても人間関係、事件云々の掘り下げの浅さは勿体無いの一言。
これだけきちんとまとめる能力があるのならもっと掘り下げてくれれば凄い作品になったと思われる。

もうメーカーは潰れてしまったけれど…

こんな人にお勧め
・このレビューを読んでちょっと気になった人
・マルチサイトに興味のある人





こんな人は回避推奨
・グロなど過激なものを期待する人





マルチサイトといっても視点は2・3がせいぜい。
この作品のようなマルチサイトノベルは他にない。
それだけに惜しかった、勿体無い。
たかみち氏の絵が作風とバッチリなのでさらに勿体無い。

メーカーはすでに潰れてしまっているので興味ある人は中古ショップや通販サイトなどで。

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