ピアノの森の満開の下 REVIEW
製品データ
タイトル ピアノの森の満開の下
ブランド ぱじゃまソフト
ジャンル 大正幻想、妹看護ADV
メディア DVD-ROM1枚組
定価 \6,090
発売日 2007.08.24
プレイ時間 フルコンプまで6〜7時間
コメント編集日:2007.09.16
評価
ストーリー 60
グラフィック 73
音楽 61
総合 61
コメント
ストーリー
求めているものとあまりに違いすぎた、というのが率直な感想。

妹の余命は一週間、最後のその時をサナトリウムで過ごす…というところからスタート。
残り一週間をどのように過ごすのか、そこにプレイ前は注目していた。

命を扱った作品であり余命一週間という逃れられない運命が存在するこの作品。
プレイ前は、残り一週間で兄である主人公が妹に何をしてやれるのか、妹が自分の人生や気持ちとどう向き合うのか、 それらに期待していた。

しかし蓋を開けてみると…
「覚悟は出来ています」と言ってるくせに全く覚悟の出来ていない主人公。
結局現実と向き合っているようで向き合っていない、としか思えない。
日常会話では「迷惑かけたくない」「迷惑なんかじゃない」の押し問答。
ひたすら看病続けてきてまだそんなこと言ってるのか。正直失望した。
日常会話といい恋愛展開といい、巷に溢れている普通のエロゲとなんら変わりがない。
病気、余命一週間という設定をまるで活用できていないように思えた。
全くシリアス要素のない日常会話はかなり浮いていた。恋愛絡みの話、さらにはえちシーンはさらに浮いているように思える。 話の流れ的に酷い部分に入れてるなと思った。

追い討ちをかけるように、ファンタジー要素が全てをぶち壊し。
出たよご都合主義…
まだ1周目のエンドは納得の出来るものだった。しかし2周目3周目のエンドは存在意義が良く分からない。
作中で「桜は散るから美しい」などと言ってるくせにこのエンドは…
しかもそのファンタジーについての説明も曖昧とか適当すぎる。

全体を通して静か、穏やかな空気が流れ雰囲気が良いという長所はあるがそれだけといった感じ。
主人公の心情描写がなさすぎる…わざとなんだろうか?
現実が辛いのは分かるけどそれを描かなかったらこんな設定にした意味ないでしょうに。

レビューを書くにあたって作品情報を調べていて気付いたこと。
この作品の一体何処に「大正」の要素があったのか?
袴くらい…?言葉遣いは現代語、別に時代背景の説明があるわけでもなし…
大正にしなきゃいけない必要性はどこに?

あとはまぁマイナス対象にはしてないけど、病気についての設定の杜撰さが気になった。
何でも発作起こせばいいというものでは…
ちょっとそれっぽい説明があったけどちょっと医学をかじった人が見ればおかしいことは丸分かり。
それなら説明なしでいいかと。そこが大事なわけではないので。
説明するならもう少しくらいちゃんと調べてくださいライターさん。
雑学に長けた田中ロミオさんのような…とまでは言わないが。

まぁそこらに転がってる凡作かと。
いつも書いていることだけど、もっと丁寧に作りこんで欲しかった。
グラフィック
イベントCGは差分抜きで50枚弱。
えちシーンが半分近くあるので実質は…

ほんわかした立ち絵と鮮やかな色合いで描かれた風景はこの作品の長所の一つ。
2人という少ないヒロインを絵の面ではしっかり描けていたのではないかと。
桜満開の背景は鳥肌もの。
音楽
ボーカル2曲を含めて全部で13曲。
存在感皆無。静かな曲調のものが多いせいもあるが完全に空気と化している。

ボーカルは榊原ゆいさん。
妹の声も。声の面では全く問題なし。
ラストの「櫻乃が歌う場面でボーカルを流してくれれば最高の演出になったのに」と思う。
システム
ホイールアップでバックログ、ボイスリピートあり。ホイールダウンでメッセージ送り。
クイックセーブ、ロードあり。セーブロードはサムネイルと日付、サブタイトル表示あり。
キーボードサポートあり。
Ctrlキーによる強制スキップ可能。既読スキップあり、速度は普通。

特にシステム上の問題はなし。
総評
最初から期待をしていたからいけないのだが…期待はずれの一言に尽きる。
細かい部分を見ない人、初心者の人向けだろうか。
死を扱っているとは言え厳しい描写はなく基本的に普通のエロゲなので。
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