青い涙 REVIEW
製品データ
タイトル 青い涙(リンク先はX-box版)
ブランド CDPA
ジャンル アドベンチャー
メディア CD-ROM2枚
定価 \9,240
発売日 2003.05.30
プレイ時間 初回:10〜14時間 2周目以降:4〜5時間
コメント編集日:2004.4.12
評価
ストーリー 74
グラフィック 71
音楽 58
総合 73
コメント
ストーリー
なんとも評価しづらい作品。
マナ/シエシナリオだけが飛びぬけた出来で、あとのやつは手抜きというわけではないが劣る出来。
そもそも他のシナリオでは深淵のままということで、真のエンドということは出来ない。あまりにも差がありすぎた。

とりあえずマナ/シエシナリオはいい出来。だが構成に問題あり。
どのキャラのシナリオでも、始めの部分(夢幻編)はほとんど同じ。
各キャラ特有のイベントというものは夢幻編にはほぼ存在せず。
故に現実に帰ってきてからなんでそのキャラに近づいていこうとするのかということがとても曖昧なのだ。
しかも、各ヒロイン固有のシナリオも最初は主人公がストーカーまがいのことをするという見るに耐えない有様。
いくらずっと眠ってたからって、夢幻で一応生活をしていたのだからある程度の倫理観くらいはあるだろう・・・。
よく警察沙汰にならなかったものだw特にさえかや晴子シナリオ。

とまぁ、要するにマナ/シエシナリオだけがこの作品のいいところでありあとはちょっと(´エ`*)ネー・・・という感じ。
以下、ヒロインごとに。


●藤原マナ/シエ
マナシナリオははっきりいっていらなかったw
要するに、シエの分身みたいなもんなわけで悪い言い方をすれば人形だと。
それが勇介のおかげで感情、そして愛を手に入れたと。まぁそんなとこでヽ(´・∀・)ノイイジャナーイ
なんか、ひたすら自分の中の正体不明な気持ちとの戦いが続くからはっきり言って抑揚の無いシナリオなのだ。
シエシナリオはこの作品の真のエンドといえるエンドにたどり着ける。
誰が悪いというわけでもないだろう。
シエは自分の権力を使ってマノを誘惑し、マノは自分の野望のために母に嘘をついた。
結果的に、「情」を斬り捨てることが出来ずに中途半端な形となって「深淵」の呪いを受けてしまう形になってしまった。
最初にいったとおり誰も悪くない。何が悪かったのかも、俺にはわからない。
とにかくマノの葛藤が痛いほどに伝わってきた。マノの心理描写が多く、それがまた心揺さぶられた。
誰だってそんなに簡単に親を捨てられるわけがない。
ラストシーン、子供を見て母を想い、そして母の元へ帰ったマノ、そこで待っていた悲劇・・・。
終盤の展開は見事だった。結局・・・「情」を捨てるとろくなこにならないのだろう・・・・。
大きすぎるものを手に入れても、小さくても大切なものを失っては意味がない。
バルゴーフさんの言ってたとおりだった・・・。

●その他(爆)
全部同じ流れw
まず、目覚めて現実に復帰。各ヒロインを探し、ありえない方法で接近。その様まさに犯罪の如しw
で、なぜか打ち解けていって最後にひと悶着。そしてエッチしてエンドw
各ヒロインの話で言えること。それは、現実はあまりにも生きていくに辛いものであるということ。
俺らのような五体満足な人間であっても状況によっては現実は辛いものとなる。
さえかや雪江のようなハンデを抱えている人間なら尚更。
人間の悪い部分や辛い生活、抱えている傷や痛み・・・それらがクローズアップされていると思う。
夢幻というのはそことまったく逆で、何も辛いことなんてない世界。それだけに、痛々しい話だった。

生きる上で「情」は必要ではあるが、ユリと彩のように・・・「情」が元で傷が生まれてしまうこともある。
人間、きれいな感情だけではない。誰だって黒い感情を持っているはずだ。
それらが人を、時には自分自身をも傷つける。そうやって傷つけ傷つけられながら人は生きていく。
改めて今のこの現実の辛さ、そして人間という生き物の本質を見たような気がする。
グラフィック
温かい感じのする、結構キレイな絵。風景はほんわかした感じでまぁそれなり。
立ち絵とイベントCGのバランスも特に問題ないし、スケッチ形式のCGもうまいと思うのだが・・・
立ち絵の、各キャラビックリした顔が結構不自然。
工工工エエエエエエェェェェェェ(゚Д゚) ェェェェェェエエエエエエ工工工みたいなw
OPはいいできだと思うのだが、EDはもう少し頑張って欲しい。
音楽
音楽モードがなかった。一通り探したのだが、見つけられなかった。だから曲名はわからない。
全体としてシンプルなBGMが多く、夢幻での温かい生活を反映するかのようなBGMでいいと思う。
ちょっと単純すぎる気がするが。
歌はOPに1曲でEDにはなし。その歌もなんか・・・手抜きな感じwもう少し頑張って作ってくれ・・・
システム
読み返しあり、オートモードは文章の長さで表示時間が変わるという優れもの。
システム面は全体的に軽いのもよい。
ここまでいうといいようだが、最大にして致命的な欠点はスキップに既読・未読の区別がないこと。これは痛すぎる。
しかもヒロインごとに差があまりないこのシナリオでは痛い。
総評
最初に言ったように、とにかく一つのシナリオだけがよくてあとはダメ。
シナリオ以外も手抜きな作りが多々見られる。
だがその欠点を覆いつくして人によっては余りあるくらいの、マナ/シエシナリオ。
天秤にかけてどちらが勝るのかはユーザー次第。人によって評価ががらりと分かれるだろう。
最大の謎は、声がないのになぜインストールに1.4GBも必要なのかということw
参考になった!という場合はこちらをクリック♪