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世界は、果てのない「上の空」と、「下の空」と呼ばれる底のない雲海に囲まれている。
【精霊石】の力によって雲海に浮いている大陸や島のひとつ、アルビニア大陸。
そこにあるハイベルニア王国は、隣国との間に続いていた戦争を休止し、現在は雲海を挟んでにらみ合っている。
聯隊(れんたい)本部での定期報告を終えたウィノは、相棒の人工妖精クシィとともに駐屯地へと戻るための短い旅に出た。
いつもと同じく、穏やかで何のトラブルもない帰路だと思われた。
ところが、ウィノがほんの少し冒険心を出し、近道をしようとしてしまったばかりに休戦ラインぎりぎりの雲海に出てしまう。
案の定、敵国の駆逐艦に出くわし、一触即発の状況に追い込まれた。
「アイツらだって同じなんだよ。
自分らのせいでまた戦争をおっぱじめるのが怖いのさ」
そんなさなか、雲海の中に巨大で奇妙な建造物が浮かんでいるのを見つけ……。
「あそこにいるんだよ『あのひと』は……」
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短いながらもしっかりとまとまった作品。
あらすじを読むと分かるようにファンタジーもの。
選択肢がボリュームの割には多く自分が冒険しているかのような気分になれる。
その意味で純粋なファンタジー作品と言える。
短い割に設定が説明口調とはなっておらず、読む際に苦痛を感じることはなかった。
展開の中で上手く散らされているな、という印象。
展開としてはやや起伏に乏しく、どちらかというと彼らの日常とちょっとしたハプニングを楽しむといったような話。
そのハプニングはトゥルーエンドでは綺麗に後味良くまとめられている。
「BITTERSWEET FOOLS」を思い出させるような、センスの良い台詞もあり読み物として純粋に楽しめた。
人によっては物足りなさを感じるかもしれないがこれはこれでなかなか面白い。
この作品独特のカットインシステムと上手くマッチしている。
ノベルというよりはマンガに近いかも?
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| グラフィック |
立ち絵といった概念はなく、グラフィックは全てカットインによって構成されている。
とにかくひたすらにカットインで、感覚としてはマンガを読んでいるかのよう。
絵自体もラフ画のような軽いタッチで描かれておりここら辺もマンガっぽい。
これのお陰でスピーディでテンポの良い物語となっているのがこの作品の特徴であり、大きな長所と言える。
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| 音楽 |
短い割にはBGMは19曲もある。
作りはシンプルで特に目立った点はない。
音楽再生モードが意外と凝っており、やりたいようにやっているな、と感じられた。
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| システム |
バックログ:可(ホイールでは不可)
スキップ:可(「メッセージ早送り」)
セーブロード:日付表示
オートセーブ:無
クイックセーブ:無
オートモード:無
ホイールでログ閲覧が出来ずCtrlキーによるスキップも出来ずセーブ箇所も10個しかなくオートモードもなく。
非常に不便というわけではない…が、少し改善の余地があると思われる。
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| 総評 |
深く考えずシンプルに楽しめる作品。
ADVではなかなか味わえないスピード感がある。
LittlewitchのFFDに近いかも?
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