キスより甘くて深いもの 第四章 Kissの後には REVIEW
製品データ
タイトル キスより甘くて深いもの 第四章 Kissの後には
ブランド 此花
ジャンル オリジナルノベル
メディア CD-ROM1枚組
定価 \600
発売日 2007年コミックマーケット72
プレイ時間 40〜50分
コメント編集日:2007.12.31
評価
ストーリー 65
グラフィック 58
音楽 50
総合 64
コメント
ストーリー
あらすじを 見る/ 見ない

1〜4章総括したレビューです。4章以外を未プレイの方は引き返した方が無難かもしれません。

ということでシリーズ第四弾。ついに完結。
タイトル通り「身体を重ねる行為」について描いたということでいいのかな。

1章をやっていた頃は「小学生が、近親相姦が('A`)」となっていた記憶がある。
でも最後までプレイしてみると、そんな設定にしたのにも意味があったのだろうなと感じられた。

主人公は中学生。
性への知識が徐々に身に付き、身体も徐々に成熟し始める時期。
そして異性への興味も徐々に出てくる時期。
でも高校生以降と比べると一般的常識や細かい倫理観などはまだない。もしくは不足気味。

そんな時期だから寂しくなればちょっとしたことがキッカケで身体を重ねちゃったり。
気持ちいいからって理由でだけでしちゃったり。
要するに、性行為の持つ意味・重さが俺らの年齢で思っているそれと比べると非常に軽い。
持つ感情のレパートリーも非常に少ない。

色々と無駄に常識や倫理観を備えてしまった俺らの年齢の奴から見れば、登場人物のしていることはおかしいこと。
でも主人公やその妹などにはそこまでは分からない。分からないなりに頑張った結果が四章の結末じゃないかと思う。
どう見てもこいつらのやってることはやばい。
でも主人公の由喜は本当に前向きで、そして根底に抱えていた想いはとてもシンプルなものだった。
それを叶えるためにすべきこととか、言うべき言葉がまだ分からない。
だからその身一つで奮闘した、そんな感じに俺は受け止めた。

事実だけ見れば、この作品で起こる出来事は倫理的にアウトな部分ばかり。
「ありえねー」「ねーよw」と思われそうな設定を用いてまでして何を描きたかったのか?
それを考えると色々と想像が膨らんで面白いのではないかな。
本当に何を意図して作られたかは製作者本人に聞かないと分からないけど。

作品の本質を勝手に解釈したところで欠点へ。
最大の欠点は、常識・倫理的にしっかりしているはずの兄と父の描写が足りなすぎること。
立場的には彼らは導いてやらねばならない存在のはず。
にも関わらず描写がない。あれでは単なるロリコンor変態としか。
父も兄も躊躇いなくヤりすぎだろw
結果的にヤることヤったとしても、言葉で諭そうとするくらいの姿勢を見せて欲しかった。

解釈に個人差が生まれるという点は個人的には長所だと言えるが、それ以外は特に長所は見当たらない。
全体的に話はフラットで起伏に欠け、インパクト絶大のイベントがあるわけでもない。
無駄に重くしたくなかったんです、と言われたらそれまでだけど。
地味に前作と繋げてあったのはちょっと面白かった、というか上手かったと思う。
グラフィック
イベントCGは差分含め全部で20枚。
第三章と同じ絵師さんでそこそこ上手い。ちょっとリアルで不気味な面もあるがw
背景は実際の写真を加工したもの。
音楽
BGMは全部で11曲。
今までと同じく民謡やクラシックなど。場の雰囲気には合ってるかと。
えちシーンの効果音が企業並に凄かったw
システム
NScripter?だっけ。
文字表示速度、音量調節可能。
スキップあり(既読判定なし)
オートモードあり(速度調節は不可)
セーブロードは日時のみの表示で箇所は9個。
特にプレイに支障が出ることはなかった。
総評
物語をただ読むだけだと単なる「倫理的に良くない話」となってしまう。
なぜ18歳どころか中学生小学生にあんなことをさせたのか、などを考えてみると面白いと思う。
ただ年齢が若いだけに心情など細かい部分にはあまり求めてはいけない。
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