| コメント |
| ストーリー |
あらすじを
見る/
見ない
「時を停められたらって、思わない?」
「思わない」
高遠彼方(たかとお・かなた)の一日は、このやり取りから始まる。
高遠彼方、「事故」が原因で1年留年している以外は、至って平均的な17歳の高校1年生。
毎朝妹を叩き起こし、遅刻ギリギリで学校へ走りこみ、妹と一緒に普通に授業を受けて、クラスメイトと他愛も無い話をして……平々凡々と日常を過ごしている。
ちなみに、妹である遥(はるか)の口癖は「時間を止めたい(もっと寝ていたい)」
そんな彼がひょんな事から手に入れた時計、それは時間を操作できる時計だった。
−−−大切な人を護りたい
−−−偉大な父を越えたい
−−−自らの罪を償いたい
そんな人々の秘めた願いに出会うとき、
時計が光り始める。
|
「時」についてこれでもかと言うくらい語った作品。
選択肢は全くなく完全な読み物。
分かりづらいがこの作品は一周するごとにルートが追加される構成となっている。
一周だけでも話としては完成しているが、エピローグまでクリアすることで全てが一つに繋がる。
テキストは地の文がやや多め、心情や状況などの説明・描写が多くゲームというよりは小説に近い。
「時」という日常的なものをテーマとした話。ジャンルとしてはSFになるだろうか?
テーマは日常的、それを魅せる為に多少の非現実的要素を盛り込んだ形。
シナリオは、タイトル通り主人公である彼方が持つ時計がキーとなる。
章によってヒロインが異なるため「時」を語る目線や切り口も異なる。
このような手法を取っているため、テーマは一貫しているが読み手を飽きさせない。
キャラ同士のやり取りや人間ドラマなどの要素は薄め。萌え・ギャグ要素は皆無。
あくまでも「時」をテーマとした話。最初から最後まで一貫している。
テーマ一本勝負をするだけあってシナリオはロジカルであり良く出来ている。
文章を読むのが好きな人には受け入れられるのではないだろうか。
切り口の異なるそれぞれの話とエピローグでの総括といった一連の流れは無駄や矛盾、破綻がなく上手くまとまっていると感じた。
欠点として挙げられるのは章によって作りこみ度に差があることくらいだろうか。
「ゲーム」とは言えない作品だが、読み物としては一定水準以上の出来だと言って良いだろう。
|
| グラフィック |
立ち絵・イベントCGの類は一切無し。
背景は写真を加工したものがほとんど。
小説の挿絵程度の存在意義しかない。
|
| 音楽 |
音楽鑑賞モードが無いので正確に何曲かは不明。
効果音も含め全てフリー素材。
|
| システム |
Nスク。
バックログ:有
スキップ:有(「次の選択肢に進む」)
セーブロード:日付表示
オートセーブ:無
クイックセーブ:無
オートモード:有(速度調節不可)
意外にボリュームのある作品なのでオートモードの速度は調節可能の方が良かった。
それ以外は特に不満を感じた部分なし。
|
| 総評 |
小説の感覚で読んでみるのが吉。
時間について取り組んでいる作品は多いが、いずれも矛盾が多かったり途中から脱線したりとなかなか終始一貫した作品は見られなかった。
その意味では新鮮かもしれない。
参考になった!という場合はこちらをクリック♪
|