ひまわり REVIEW
製品データ
タイトル ひまわり
ブランド ぶらんくのーと
ジャンル ロリっ娘宇宙人同棲ADV
メディア CD-ROM1枚組
定価 \1,365
発売日 2007/12/31
プレイ時間 30時間
コメント編集日:2008.03.22
評価
ストーリー 87
グラフィック 75
音楽 89
総合 90
コメント
ストーリー
あらすじを 見る/ 見ない

様々な要素を多角的に描いた完成度の高い作品。

テキストはシンプルで読みやすい。
ヒロインらの言動にはエロゲ特有の狙った感がなく、いい意味で普通。
さりげなく伏線を貼ったり核心に迫る発言や対比があったりと、日常シーンの使い方が上手い。
元来日常シーンは登場人物たちのキャラを明確にするために存在しているもの。
そのため見せ方によっては鬱陶しく感じたり、周を重ねるごとに邪魔に感じたりする可能性がある。
だがこの作品は日常シーンも「シナリオ」の一部に組み込まれており、長い作品にも関わらず無駄を感じない。

ヒロインはパッケージに記載されている3人、攻略順序に制限がある。
一人をクリアすると別の一人のルートが解除され…という構成で、要するに一本道。
各ルート内での話のまとめ方はもちろんだが、ルート同士での伏線消化や補完、見せ方が秀逸。
2周目があったからこそ3周目が生きる、などのように話に厚みを持たせる作りとなっている。

シナリオ自体は冒頭で述べたように様々な要素が詰め込まれている。
SF、科学、ファンタジー、人間ドラマ、恋愛etc
多くの要素を詰め込んでいる割に大きな矛盾や破綻が見られない。
また所謂厨二病的な要素も見られない。現実に基づき科学的な根拠を示しつつ物語を展開している。
ルートを重ねることで話のスケールが徐々に大きくなり、明らかになる真実も増えてゆく。
全てにおいて「見せ方」の上手い作品と言える。
主人公は一応陽一ということになっているが、プレイした印象としては全員が主人公、という感じだった。
その意味も込めて「多角的」という表現を用いた。

欠点としては1周目がダレる危険性があるシナリオであることと、キャラの個性が強いので人によっては受け入れられないかもしれないこと。
1周目は明らかになる事実よりも貼られる伏線の方が多く、核心に迫らないのでやや起伏に欠ける。
物語の構成上仕方のないことではあるのだが。
キャラについては、ロリっ子ヒロインやクセの強い男キャラがいるのでこの辺完全に好み次第。

シナリオ自体をどう感じるかはともかく、完成度や風呂敷の広げ方などは秀逸。
ジャンル名を見て引かずに突撃することをお勧めする。

以下戯言、ネタバレ含む
読む/ 読まない
グラフィック
イベントCG28枚(差分抜き)+オマケCG2枚+立ち絵6枚。
個別ルートでは共通ルートで見られない表情やポーズがあるのが何となく嬉しい。
絵柄はバランスが良く、ロリっ子ヒロインと言えど犯罪臭はしないので安心(何が?
ただ、アクアの立ち絵が正面と側面で雰囲気が異なるのはちょっと違和感が。
でもオマケCGを見ると随分上手くなっているように感じた。

背景はどこかで見たことのあるようなものもあれば完全オリジナルものもある。
全体的に企業レベル。
音楽
音楽鑑賞モードで聞けるのは驚きの70曲。
フリー素材が混じっているとは言え尋常でない数、そしてクオリティ。
場面にマッチしたBGMが多くこれまた企業レベル。

音声無し。
マジ泣きが多かったのであったら破壊力数倍だっただろう。
システム
この作品の長所の一つに、安定かつ親切設計なこのシステムがある。

バックログ:有
スキップ:有
セーブロード:日付、サムネイル、サブタイ、コメント表示
オートセーブ:無
クイックセーブ:無
オートモード:有(速度調節可)

バッドエンド後は「前の選択肢に戻る」の選択肢が表示される親切設計。
メニューにも常時表示されている。
カーソルの自動移動機能や自動消滅機能もあり。
そして目だったバグの無い安定したシステム。
総評
シナリオだけでなく総合的に完成度が高い。同人作品でここまで出来るとは思っていなかった。
安い値段でこれほどまでに完成された作品を売り出すぶらんくのーとに乾杯。
次回作も期待。
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