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「伊美」は言う。
『多分、君は帰郷できない』
その「預言」を僕は聞き流した。
彼女の「預言」が滅多に外れないと知っていたけれど。
本当は危険を覚悟してまでしなければいけない事じゃなかった。
ただ、毎年の「妹の命日」に墓へ参るだけのこと。
意固地になったのは、そんな「理不尽な力」を認めてしまうことだった。
「理不尽な力」が僕の中にも宿っていることを、
当然のようには受け入れたくなかった。
それだけだった。
その結果、
僕は、雪山で遭難した。
目の前が真っ白に染まるような吹雪の中、
足を踏み外して川へと落ちた。
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『大丈夫ですか? 体どこか痛くないですか?』
目が覚めた僕を迎えたのは、とても可愛らしい双子だった。
二人は「リコ」と「マイ」そう名乗った。
見た目は似通っているのに、その性格は光と影のように異なっていた。
明るくて、感情豊かなのが姉のリコ。
『わたし、冬真さんと……会えてよかったな』
対称的に寡黙であまり感情を表に表さないのが妹のマイ。
『わたしに近寄らないで……姉さんにも、手を出したら許さないから』
小さな村のその外れに建つ洋館に「リコ」と「マイ」は二人っきりで住んでいた。
こんな不便な山の中の小さな村に、二人は何故住んでいるのだろう。
結局僕は、そのままそこで傷が癒えるまで暮らすことになった。
妹の命日までに故郷に帰り着くことは出来なかったけれど、
そこはとても居心地が良い村だった。
冬の最中とは思えない温暖な気候。
穏やかに流れていく一日。
僕は双子の姉妹たちと触れ合いながら、その生活に馴染んでいく。
意識のどこかで、何かが足りないと感じつつも。
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そして、僕は知ることになる。
この村に今も有りつづける悲しい宿命を。
『騙していたつもりはないんです』
彼らを縛りつける、痛ましい悪夢を。
『それでも、わたしのこと好きでいてくれますか?』
僕がここにやってきた真実を。
『……僕は、絶対に諦めない』
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設定を広げすぎてダメになった典型。
プレイ開始当初から様々な設定が出現し一気に大量の情報が入ってくる。
が、それに対する細かい説明や描写はそれ以降無し。
終盤になって「それはそういうもの」と当然のように流されても説得力が無い。
全てに対して説明をしろと言うわけではないが、大切な部分くらい説明をつけたほうが。
非現実的な設定を用いるのであれば、その設定に説得力を持たせる工夫が少しくらい欲しい。
伝奇に限らず恋愛描写でも。
ダメなエロゲ特有の、いつの間にか相思相愛パターン。
無個性の主人公が突然カッコいい台詞を並べだす。
そもそも主人公に、というかキャラについての描写が少ない。
所謂キャラ付けが薄い。これでは愛着が湧かないし共感も出来ない。
日常イベントはそこそこあるくせに人と人との交わりは薄い。
…。長所が無い。
肉付けはもっとしっかりすべき。
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| グラフィック |
イベントCGは差分を含め全部で145枚。
イベントCGはそうでもないが、立ち絵は顔が縦長に見える。気になるレベルではない、と思う。
絵自体は割と上手い。ただしパターン数はかなり少ない。
なんと目パチ標準装備(イベントCGでも)。他の演出に特記すべきことなし。
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| 音楽 |
ボーカル2曲を合わせて合計21曲。
数の割に少なく感じた。なぜ?
あと、場面に似合わないほど壮大なBGMがあって逆に吹いたw
ボーカル2曲はレベル高い。
主人公以外フルボイス。
抑揚に乏しく今ひとつ感情が込められている感じがしない。
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| システム |
バックログ:ホイールで可
ボイスリピート:有
スキップ:有(既読、未読)
セーブロード:日時、サムネイル表示
オートセーブ:無
クイックセーブ:無
オートモード:有(速度調節可)
初期ではBGMとボイスの音量のバランスが非常に悪く、ボイスが全然聞こえない。要調整。
既読文章自動スキップは使いやすかった。
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| 総評 |
中途半端はいけません。
せめて何か突出したものを。
つーかパケ絵は盛大にネタバレではないか。
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