| コメント |
| ストーリー |
あらすじを
見る/
見ない
『昔、とっても辛いことがありました』
幼馴染の四季彩は、歳に似合わぬ甘えん坊。
すぐ俺を頼ってきて、すぐ俺にくっついてきて、そして今日もまた、こんなことを言うんだ。
「世界を幸せにする方法、考えたよ」
まるでヒーローに憧れる子供のような、そんな眼差し。
普通だと馬鹿にされてしまうような、そんな台詞を真面目に唱えては、真剣にその方法を思案する。
四季彩は、どこかおかしな幸福論者だった。
いや、幸福論者なんてものは、その大抵がおかしなものではあるのだけども。
――そんな彼女の保護者的役割の俺は、なんとなく、なんとなくの流れにより、応援団的なものに入ることになって――
誰かに甘えたり、誰かに甘えられなかったり、そんな考えをぐるぐると回転させながら、考える。
あぁ、結局俺は、どうしたいのだろうか、とか。
まあ、そんな感じで若者っぽい悩みとか抱えながらも、今日も元気に生きてるっぽい奴らの学園恋愛物語☆
|
作中で触れられるがプレイヤー自身の充実度、厨二病度で大きく評価が割れるであろう作品。
この作品はタイトルにもあるように「幸せ」をテーマとして扱っている。
ヒロインである彩と秋代は「幸せ」に対する考え方が真逆。両者のシナリオをプレイすればそれは明らか。
またヒロイン4人をクリアした後に攻略できるようになる冬子のルートではまた別の価値観が提示される。
要するに、複数の人の「幸せ」に対する価値観を提示した作品である。
上述の通り真逆の価値観を抱えたヒロインがいる。両者の考えはいずれも両極端であり非現実的。
プレイしてそう思った人はいるだろう。
個人的には、両極端の価値観と2人の行く先を提示することでプレイヤーに「幸せ」について想起させたいというのがライターーの狙いなのではないかと思う。
「幸せ」という抽象的なテーマだけに説教のように思えてしまう部分があるのは受け取る人によっては欠点かも。
ライターの作品に込めたメッセージ性が強いだけに、そのメッセージを押し付けられたと感じる人もいるだろう。
冒頭で述べたように自身が充実していて様々な価値観がすでに確立している人は、そのように感じてしまうかもしれない。
極端とも言える複数の価値観を通じてプレイヤーに色々考えさせてくれるという意味では十分良作。
もちろんそのように自分の中で反芻して考察することが好きな人にとっては。
逆に作中で明確な分かりやすい答えを提示して欲しいと願う人にとっては辛いだろう。
「StarTRain」と比べるとテーマは同様に抽象的で深いものだが、キャラの頭はやや劣化気味。
場所移動システムをとった序盤〜中盤の展開はお粗末そのもの。このシステムを取る必要性は感じられなかった。
日常会話はかなりつまらなくなった。人間的魅力を感じられるヒロインがいないのは辛い。
何より強く感じたのはルートによるシナリオの差。
ここまでで一度も名前の出てきていない春香と千夏。
この2人のルートは「幸せ」に対する価値観、それに付随する生き方を示したルートではなく普通のエロゲ。
付き合ううちに隠れた設定が分かるようになり恋愛展開へ―といったお馴染み、ステレオタイプの展開。
隠れた設定部分に多少「幸せ」が絡むだけ。
明らかに他のルートと比べると見劣りする。
「StarTRain」と比べさらにテーマが抽象的なので明確な答えは提示しづらく、合わない人にはとことん合わないだろう。
他人の価値観を示されてどう思うかでこの作品に対する評価は大きく分かれることになる。
あり得ないものだと一笑に付してしまえば駄作、あり得ないと思うものでも吟味しようとすれば良作。
|
| グラフィック |
イベントCGは差分抜きで80枚。もっと欲しい。
ズームアップする場面では細かい部分が粗くなる。ちゃんと補正して。
今回はどのヒロインもボディバランスが怪しい。縦長。ポーズや表情が不自然なのもマイナス。
「StarTRain」の人だったら良かったのにと思う。
キャラの動きが激しく演出面は○。
|
| 音楽 |
BGMは全部で21曲+ボーカル2曲。
ピアノを基調にした優しい感じのものからテンポの良いものまで揃っている。
自己主張そこそこ強め。場面に即していて良い感じ。
OP・EDは「StarTRain」よりも激しく劣化。この辺は聞く人によって評価は違うだろう。
音声は主人公を除きフルボイス。
男性陣が軒並みキモいのは仕様ですか?
女性陣はお見事。春香はウザめ。冬子の演技はハマりすぎw
|
| システム |
ホイールアップでバックログ、ダウンでメッセージ送り。
ボイスリピートあり。ログから戻ってくると現在再生中のボイスが途切れるのが少々気になった。
スキップは既読判定あり。速度遅め。
直前の選択肢に戻る、が可能。攻略難易度が低いため必要性は疑問符。
セーブロードはサブタイトル、日時、サムネイルあり。
たまに選択肢画面でセーブ出来ないことがあるのが難。
|
| 総評 |
冬子の物言いにどう感じるかが全て。共感とは言わなくても「こういう考え方もあるのか」と思える人ならお勧め。
萌えを期待して突貫を迷っている人は回避推奨。
個人的にはこういう考察型の作品はもっともっと増えて欲しいと思う。
参考になった!という場合はこちらをクリック♪
|