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春桜学園に通う七海 耀二は、
成績優秀で品行方正の好青年だった。
だが、ある事件をきっかけにその『仮初の自分』に
ひどく嫌悪感を抱くようになる。
作り物の笑顔に、作り物の優等生・・・
そんな最低な自分を変えたい。
そう強く決意した耀二は、親友の敦志と幼馴染の祐佳里を
けしかけて『同盟団』を結成する。
同盟団の目的は、ただ一つ。
それは、『自分を変えること』だった・・・
そんな夏と共に訪れた、『本当の自分』の織り成す物語。
その中で、耀二は一人の少女と出逢う。
それはまるで・・・
初めから綴られていた、運命だったかのように。
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とある出来事で自分を嫌悪し「自分を変えたい」と思うところからスタート。
学園もので、男友達がいて好意を寄せてるヒロインが最初から2人もいて、変な先輩がいて。
この辺だけ見ると巷のエロゲと同じだがこの作品はシナリオが良く練られている。
日常会話はテンポ良く進みギャグもそこそこ面白い。
主人公が少し変わっており周囲の人間も少し変わってる部分があるが、日常のギャグは軽快で笑える。
パロディネタが多く含まれており元ネタが分かる人は噴出してしまうところも。滑ってる部分もあるが。
「はじめの一歩」や「月姫」、「Fate/stay night」のパロはかなり笑えたw
ギャグを交えた日常の合間合間に過去のシーンが挿入される。
日を重ねるに連れて徐々に過去が分かってゆく構成は良いと思う。
メリハリのあるシナリオで読み手を飽きさせない。
途中でヒロインが増え、過去が全て判明した後半はシリアスな展開が多め。
しかしながら序盤同様メリハリが利いており、常に沈んだ気持ちにならないで済む配慮が出来ている。
この作品最大の長所は安易なご都合主義を使わなかったことだろう。
パッケージには「感動」系純愛ADVと書かれているが、さあ泣けと言わんばかりのようなあざとい展開が一切ないのが好印象。
少々のファンタジー要素があるが許容範囲内、むしろスパイスとして良く利いてるように思えた。
2人のヒロインについてもちゃんと描かれており、無闇矢鱈と重い展開にもならずバランスが良い。
ただもう少し掘り下げられた部分があってもいいかなと思う。
結局は主人公とメインヒロインの物語であり、脇役は脇役に徹している格好。
脇役がメインにのし上がるエンドがあっても良かったのではないだろうか。そう思えるくらいバッドエンドは空気だった。
特に1〜3は酷い。全く不要。
これを作るよりもっとヒロインや男キャラについて描くべきだと思う。
シナリオを進めていくとオマケシナリオが追加される。
意外とと言うと失礼かもしれないが楽しめた。
しかしここまで述べた耀二編はさておき、敦志編は酷い。
長さが短く中身もほぼなし。過程まる省きで何が言いたいのか全く分からないシナリオだった。
無駄に登場人物を増やしただけで掘り下げ不足を助長したようにしか思えない。
最後、泣くとまではいかなかったが全体を通してみると同人としては十分合格のクオリティ。
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| グラフィック |
イベントCGは差分抜きで30枚ちょい。
目の塗り方が何となく独特。しかし決して下手ではない。
立ち絵はバリエーション豊富。ポーズも服装も。企業レベルと言っても過言ではないだろう。
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| 音楽 |
ボーカル1曲を含めて全部で15曲。
企業のものと比べて遜色ないのでは。大きく秀でたものはないが十分聞けるレベルで欠点はないと思う。
やや単調ではあるけど。
ボーカルは片霧烈火さん。
相変わらず高い声。WHITE LIPさんほどではないが…それにしてもちょっと、ね。
ボイスはなし。同人だし。あっても良かったかも。
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| システム |
ホイールアップでバックログ、ダウンでメッセージ送り。
セーブロードはサムネイルと日付表示あり。
ただいずれも確認メッセージが出ないので最初は焦った。
スキップは既読判定あり、速度高速。
BGM音量調節できないのがやや難。
ただプレイするのにはほぼ問題なし。
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| 総評 |
エロゲにありそうでないタイプの話だが二番煎じ的部分もあるので過度な期待は禁物。
値段を考えると十分に元は取れたと思える。ただもうサークルは潰れてしまったので買うとなると中古のみ。
残念でならない。
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