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定時制の学園に通う藤代 尚(ふじしろ なお)は、何気なく過ごす日常の中、微かな孤独を感じていた。
そんな彼が、周囲からは人あたりも良く、性格の良い人物として見られることが多いのは、その内面からの反動を“明るさ”として振る舞いに出しているからだろう。
そんな日々の中で、彼は3人の少女と出会う。
唯一の親友である猫と共に、他人など全く意識しないかのように奔放に生きる
“佐倉 詩希(さくら しき)”。
いつも元気で明るく、海が大好きな女の子
“柚月 未憂(ゆづき みゆう)”。
そして主人公とは昔からの知り合いで、彼女が編入した定時制学園で再会する事となった
“川原 砂緒(かわはら すなお)”。
彼女達とふれあう中、世の中と自分との間に言い知れぬ違和感を感じていた主人公の心に、少しずつ変化が生まれてくる・・・。
「自分として生きること」への想いと共に。
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自分自身と向かい合う作品。
とにかく主人公自身の心内描写が多い。他人との触れ合いを通じて自分の中にある答えを探す、そんな物語。
「自分らしさ」だとか「素直に生きる」とか、誰もが考えたことのあるような内容がゴロゴロ出てくる。
タイプの異なるヒロイン三人と触れ合うことで、お互い自分自身の中にある答えを見つけ何とか前へ進んでゆく。
恋愛はその過程のイベントの一つに過ぎない。
テキストはシンプルで、上述の通り心内描写が非常に多い。情景描写は少なめ。時折思わせぶりなテキストが出てくる。
ヒロインとの出会いが主人公を変える、という流れは使い古された感があるがこの作品の場合主人公の設定が上手く活かされており説得力絶大。
少ないボリュームの中で心内描写を多く入れた甲斐があったと言える。
展開は言ってみれば地味で、所謂萌え展開はほぼ無。笑いも少なめ。
現実にありそうな会話の積み重ねで、お互いの心を通わせてゆく…そんな流れ。
思うように生きるのは本当に難しい。そう思わせてくれる作品。
正直登場人物たちにどれだけ感情移入出来るか=どれだけ自分を投影出来るか、で評価が決まると思う。
多くの場面で感情移入してしまった自分はこの点数。
引いて見れば見るほど点数は下がりそう。
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| グラフィック |
イベントCGは差分含まず合計90枚。ボリュームを考えると充分な枚数。
背景・立ち絵そのもの・色彩のそこかしこに儚さを感じる。
儚い笑顔は素晴らしい出来。
人間の「心」が良く出た表情が多い。表情だけで胸を打たれたこともしばしば。
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| 音楽 |
BGM鑑賞モードで聞けるのは17曲。ボーカルは2曲。
全体的に透き通った感じのするBGMが多い。同時に儚さも感じる。
ボーカルはOPとEDに1曲ずつ。いずれも秀逸。EDの流すタイミングは反則的。
主人公を除きフルボイス。演技力高すぎ。感情入りまくり。
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| システム |
「はるのあしおと」と基本は同じ。
バックログ:有
ボイスリピート:有
スキップ:有(既読・強制)
セーブロード:日時、サムネイル表示有
オートセーブ:有
クイックセーブ:無
オートモード:有(速度調節可)
バックログで立ち絵・イベントCGの変化まで再現される凄さ。
画面右下にマウスカーソルを合わせるとメニューが登場するが、なぜかここにはスキップが無い。
右クリックメニューにはあるのに。
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| 総評 |
生きていれば色々なことがあって、時には臆病になるけれど、ケ・セラ・セラ。
導いてくれる人はきっとどこかにいる。天使の形は人それぞれ。
些細なことで悩む画面の向こうの貴方、この作品が答えを出すことのキッカケになるかも。
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