朝の光が待てなくて REVIEW
製品データ
タイトル 朝の光が待てなくて
ブランド 此花
ジャンル オリジナル・ノベルゲーム
メディア CD-ROM1枚組
定価 1,785円
発売日 2004.12.30
プレイ時間 全部で4〜5時間
コメント編集日:2005.10.03
評価
ストーリー 71
グラフィック 52
音楽 72
総合 72
コメント
ストーリー
あらすじを 見る/ 見ない

設定からわかりきってることだけど、とにかく暗い。
エンドは複数あるけど、救いようのないものもいくつか…

テキストがなかなかいい感じで設定上地の文が多くならざるを得ないのを活かせてる。
心情描写に優れていると言える。
故に事態が好転したときも暗転したときもインパクトが大きい。
ただ気になった点もいくつか。

まずボリュームが少ない。
長さというよりは作中での時間的猶予というか。
事態が変わるとき色々考えるのだけどその時間があまりない。

また日常的な虐め、家での生活、そういったものが少なく感じた。
おそらく周を重ねると同じイベントばかりになるからそう感じたのだろう。
エンド数を減らして各々の質を上げるべきだったと思う。

TrueEndがBadEndから繋がるという構成には違和感を感じた。
TrueEndはBadEndの最後を変えただけでほとんど差がない。
その違いが一体どこから出てきたのか…
本当に最後の最後だけ違うので不自然、違和感ありまくり。

あと同じような目に遭ってる弟の描写が少ないと思う。
弟が学校でどんな仕打ちを受けてるのかとか、心のうちとか。
視点が姉固定なのがちょっと・・・

全体的に光るものはあるけどボリューム不足。
扱う題材や描かれる容赦ない日常、救いの無い結末と光る部分は多かったが、
大事な部分で少々物足りなさが残った。
グラフィック
身体・表情の動きはほとんどない。
イベントCGは数はそこそこあるけどえちシーンばっかり。
絵自体さほど上手くはないが同人ならこんなものかと。

背景の色の塗り方も暗めで、作品の雰囲気に合わせてることが良くわかる。
まあ、取り立てて見るべきところはないけど。
音楽
全部で13曲、うちボーカルは3曲。
かなり力が入ってる。

ピアノをメインに使った静かな曲が多く、雰囲気ばっちりで悲しさ倍増。切なさも倍増・・・
これといって耳に残ったものはないけど、質は高い。

ボーカルもしんみり来るものばかりで、雰囲気作りが徹底されてる。
システム
「narcissu」辺りと同じ。
上のツールバーに概ねほしいものは揃っている。
右クリックからメニューも出る。

ホイールでバックログ、ロード地点より前にも戻れる。
選択肢画面ではキーボード対応。
既読スキップあり、速度も十分。
バックグラウンド、ディスクレス起動可能。
セーブは9箇所しかないけど、長さ的に問題ないかと。

特に問題ないシステム。
ただし修正パッチは必ず当てること。
総評
作り込みが少々足りないかな・・・
設定とエンド自体は良いのだけど、過程をもっと掘り下げて作って欲しかった。
「現実に立ち向かう」ことの大切さを教えてくれる作品。
内容が内容なだけに、鬱がダメな人には全く勧められない。
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