青と蒼のしずく〜a calling from tears〜 REVIEW
製品データ
タイトル 青と蒼のしずく〜a calling from tears〜
ブランド Lass
ジャンル 水没世界アドベンチャー
メディア CD-ROM2枚
定価 \9,240
発売日 2003.04.25
プレイ時間 初回:3〜4時間 2周目以降:1〜2時間
コメント編集日:2005.02.20
評価
ストーリー 55
グラフィック 60
音楽 50
総合 56
コメント
ストーリー
「水没世界」というあまり見ない設定と魅力的なサブキャラがいるにも関わらず、あまり映えなかったシナリオ。

前半は学園もの特有の日常シーン。
友人ヒロッチョと主人公、愛夏のやり取りは非常に面白い。
道路標識を模したCGやカットインなどの演出効果もあってとても笑える。
テンポも良いので楽しく読み進めることが出来る。
ヒロッチョと奈々子先輩はこの作品の唯一最大の長所と言っても良いだろう。
奈々子先輩は攻略出来ないが・・・

そんな中でヒロインとのイベントをこなしつつ、徐々に核心に迫っていくのだが・・・
設定を上手く活かせていない。
ボリュームも今ひとつ足りておらず、終盤急展開が見られるシナリオもいくつか。
設定から生まれるべき緊迫感、切迫感も欠けており読み手側も盛り上がらない。
一応ルゥのシナリオではそれなりに形になってはいるものの、やはり唐突な感じが。

なら学園恋愛ものとして見ればどうなのかと言われると、それもまた微妙。
テキストが軽快でテンポが良いこともあって描写が非常に少ない。
そのため恋愛描写は絶望的に不足しており、恋愛展開へなぜ行くのか非常にあやふや。

要するに、水没世界モノとしても学園恋愛モノとしても今ひとつで中途半端。
グラフィック
手足がかなり細く、その割に眼が大きくてバランスが悪い。
表情は多彩だが変な表情もしばしば見られる。向きによってはもはや別人。
愛夏とヒロッチョのやり取りで登場するCGは面白くて良い。

背景は雨がリアルタイムで降ったり、演出面でやや力が入っている。
音楽
ボーカル2曲を含めて全部で26曲。
ボリュームの割に数は多いが特に耳には残っていない。
日常のBGMのノリは良かった。

ボーカルはOPとEDに1曲ずつ。
OPは結構酷かった・・・
システム
既読スキップがないのが最大の欠点。共通部分が結構あるだけに、痛い・・・。
選択肢まで飛ばすというのはあるが、途中未読シーンがあっても判別されないので意味無し。

セーブロードは軽く、クイックセーブもあって便利。
動作は全体的に軽い。移動場所選択画面では、誰がどこにいるのかわかるシステム。
ただわかったりわからなかったりするのと、選択の余地がない場合があるので存在意義は微妙。

また本作品独特のカットイン。途中で割り込まれるとセリフが却って読みづらい。
ボケとツッコミのようにタイミングが命の場面を声ありでやってくれると良かったのだろう。
だが主人公に声はないのでその機会はなく・・・結局存在価値が微妙なシステムに。

バックログはホイール対応、音声リピート機能もある。親切設計。
バックグラウンドでの動作、ディスクレス起動両方共に可。
総評
単なるコメディとしてみればそれなりだが、シリアスな部分に作りこみの甘さが目立つ。
魅力的なサブキャラが攻略出来ず絵や音楽も今ひとつということで、典型的な凡作かと。
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