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先生は教える この世の闇を
先生は教える 闇の歩き方を
死の匂いを嗅ぎつけて どこからともなく現れる
誰も知らない悪の授業 読み上げたるは悪の教科書
これは狂った先生と 彼の生徒になった少年少女の物語
知ってはいけないことを知り
考えてはいけないことを考えてしまう
闇の真理を知った生徒の 行くべき道は生か死か
そして同じく全てを知った 君自身が行く道は……?
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全五章構成。
章によって主人公とテーマ、結末が皆異なっている。
現代社会が抱える問題点や歪みなどをここまで書いていいのかと思うくらい描いた作品。
章によって視点が異なり扱うテーマも異なるのだが、それを元に作られたストーリー展開は秀逸。
最後の章で今までの章との繋がりをしっかり持たせており、物語としての完成度が高い。
テキストは丁寧で読みやすい。
独特の言い回しなどは使っていないにも関わらず、読み手をぐいぐいと引き込み中毒性がある。
どの章でも登場人物の心情描写が良く出来ており、また現代社会の問題点も克明に描かれている。
普通に生活していても気付かない可能性がある点にまで言及されており、作者は相当勉強したのだなと思えた。
問題点を指摘・批判するだけでなく、解決策や打開策を自分なりに提案しているところが凄い。
その案は余計なものに縛られておらず、広い目線で考えた結果できたもの。
根本的な部分から考えられているためものによっては法律的にアウトなものも。
まぁタイトルにある通り「悪」なので。
社会の枠組みの中で生きざるを得ない人間の目からするとその着眼点は目から鱗。
上述の通り章によって結末が異なるわけだが、それにもメッセージが込められている。
つまり「問題を解決するために必要なことは何か?」ということ。
必要なものを持っていなかった主人公と持っていた主人公では当然結末が異なる。
絶望的エンドがあれば希望的エンドもあり、お互いがお互いを際立たせている格好。
作中で述べられていることは上記のように目から鱗のものもあればちょっと極端なものもある。
受け止め方は人それぞれだが、大切なのは目に見えるものに惑わされず本質を考え、見極めること。
読んでいてそれを強く感じる作品だった。
是非とも多くの人にプレイして欲しい。
そして考えて欲しい。
比較的制限の緩い同人だからこそここまでのものが作れたのだと思う。
その心意気を多くの人に感じてもらいたい。
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| グラフィック |
イベントCGはなし。
立ち絵はライターのinsider氏が兼任されているようだがこちらの腕前も相当なもの。
表情変化は少なくポーズの変化はないが、絵そのものはかなり上手い。
金色のメッシュなんて細かい部分までしっかり描けている。
背景は全て写真をそのまま使用したもの。
画質が高く非常に綺麗。社会批判ノベルということでこうして実際の写真を使ったのかもしれない。
特筆すべきは演出の素晴らしさ。
雨や紅葉がリアルタイムで降ったり、キャラの心境に応じて背景の見え方が変化したり。
場面転換の時に使われる心電図も、キャラの心境に応じて変化するため臨場感満点。
作品を存分に盛り上げてくれた。
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| 音楽 |
音楽鑑賞モードがないので全部で何曲あるかは不明。ボーカルはなし。
BGMはいずれも質が高い。
作品の臨場感を際立たせてくれている。
悲鳴や伴奏といった地味な部分にも努力のあとがある。
ボイスはなし。
これでボイスがあったら相当凄い。
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| システム |
Nスク。
バックログ:可。ロード地点より前にも戻れる。
スキップ:既読判定あり、速度普通。
セーブロード:サムネイルと日時表示あり。いちいち「保存」「読込」をクリックするのがやや面倒。
オートセーブ:無
オートモード:無
オートモードは欲しかった…
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| 総評 |
連日ニュースなどで社会の腐った部分が報道される中、ここまでのものを作り輩出したサークルの方々に敬礼。
国会議員辺りにやらせてみたいね。
顔を真っ赤にするか、真っ青にするか…
社会人の人に強くお勧め。
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