遠藤浩輝「EDEN」を大人買い、そして全巻一気に読破>挨拶
気付いたら午前3時だったお…
現実の理不尽さを描いた作品は他にもあるが、この作品は飛び抜けて容赦無い。
主要人物だと思っていたらあっさり無残な死に方を遂げるなんてことが普通にある。
逆に死亡フラグを立てつつ生き延びる奴もいるけど。
世の中には人間の数だけ思想があるわけで、それが人種差別や同性愛、宗教などに現れてくるのは世の常。
それの描き方が上手いなと思う。
特に宗教は「神」の位置付けがそれぞれ異なるし、どうすれば「救い」が得られるかも違うし奥が深い。
そんな、あらゆる面で違いのある人間たちを国家どころか地球全体でまとめるなんて無理難題。
で、思想の数だけ対立もあるのが世の常なわけで。
耐えない対立、失われてゆく命。
普段自分たちが知らないだけで、無残な死に方をする人はきっと沢山いる。
この辺本当に容赦無い。
「人類は一度リセットする必要がある」
どこかで見たなと思ったらゼノギアス。
賛同出来なくもない。
人類やりたい放題すぎだろ常識的に考えて。
ただ、だからといってリセットする権限は無いだろうと思う。
だからこそウイルスを使うってのは上手い。
避けようのない、天災や疫病なんかは終末を語るに欠かせない要素ではないかと思う。
EDEN = 楽園
そんな場所は本当にあるのだろうか。そもそもどういった場所が楽園なのか。
1巻と18巻で描かれた、最初と最後の地が楽園なのだろうか。
それともコロイドの中なのだろうか。
想像しながら読み返すと実に面白そうだ。
そしてまた睡眠時間は削られてゆく。
次は「ヨコハマ買い出し紀行」でも大人買いしてみようか。
今いる病院は初期研修には適してないな、と思う。
いい意味での厳しさがない。
ガツンと怒ってくれる先生がいない。
眠れない程忙しい当直がない。
「馴れ合い」空間になってしまっている。
結果、初期研修医は大した場数を踏まず「こんなものか」程度の気持ちで育っていってしまう。
違和感を感じることは今までもあったが、顕在化してきたのはつい最近。
同じく今年から入った上の先生と二人で飲んで話した時にはっきりと分かった。
同じ目線で物を言うのはまだ早い。そう強く思った。
もっと苦労するべき。
当直に入る曜日や上の先生を自分で選べるなんて、信じられない。
一晩で10人来たら凄い方、その程度の救急で「内科系」「外科系」に分かれている時点で既に温い。
しかも二次救急病院。三次救急レベルは近くの他院へ運ばれるため、軽症が多い。
しかし個人的には二次救急病院が最も気が抜けないと思う。
軽症に見える重症が紛れていることがしばしばあるからだ。
そういう経験をすることがここでは少ない。
救急搬送絶対数が少なく、施設から紹介の高齢者で即入院パターンが多いせいだろう。
トリアージ能力が身につかない。
どの科に行ってどういう医者になるかは一人一人皆違う。
だから他人の生き方に指図するつもりはない。
だが、このぬるま湯にいては初期研修医は頭でっかちタイプになってしまう気がする。
まぁ今の自分にはもうどうでもいいが…
ただ、自分自身が今どうなのか常に見つめること、常に謙虚であることは守り続けたいと思った。
こういう環境で自分を伸ばすにはどうすればいいか。
他人との比較なんて意味が無い、広い目線で色々なことをやってみるのがとにかく大事だと、今も思う。
初期研修医には、人の噂に踊らされたり他人と自分を比較したり、そんな無駄なことはせず、自分がどうなりたいのかそのためにはどうすればいいのか、
長い目で考えて自分の人生設計をする力を身に付けて欲しい。
と、あまりに暇過ぎる当直中にダラダラと書き綴るのであった。
今日は午後になってから一件も来ない。どうなってんだ。
いや病人がいないのはいいことだが。
どうせ当直するなら沢山来て欲しい。
そんな不吉なことを言ったら怒られるか。
勉強しますかね。
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